「健やかな入眠を妨げる」「光老化を招く」など、
ブルーライトがもたらす影響についてすでに知っている大人女性も多いはずです。
ブルーライトが皮膚にもたらす影響をわかりやすく解説します。
一日中、パソコンやスマートフォンとともにある現代に生きる大人女性こそ知っておきたい、ブルーライトと肌の関係。
“きちんと知って対応すること”が、エイジングケアの要です。
ブルーライトのメリット&デメリット
ブルーライトとは、青から紫に至る波長域の光で「高エネルギー可視光」とも呼ばれています。
人が見ることのできる光の中で最も波長が短く、強いエネルギーを持っていることが特徴です。
ブルーライトと聞くと、LED照明やテレビ、スマートフォン、パソコンといった電子機器から
放出される光を思い浮かべがちですが、太陽にもブルーライトが含まれています。
昼間に浴びるブルーライトは、記憶力や認知機能を高め、気分を高揚させるなど、
健康面でのメリットがあることが分かっています。
私たちの体には、約24時間を周期とする内因性のリズム、サーカディアンリズム(概日リズム)が存在しています。
ホルモン分泌や睡眠といった活動にも、このサーカディアンリズムが関わっています。
日中ブルーライトにさらされることはメリットになる一方で、
夜間にブルーライトにさらされると、体はまだ昼であると“思い込んで”しまいます。
すると、自然なサーカディアンリズムや睡眠リズムが大きく乱され、肌本来の修復プログラムにも悪影響が及びます。
「ブルーライトは肌細胞に長時間ダメージをもたらす」
①皮膚細胞はブルーライトに極めて感受性が高いこと。
②ブルーライトは、肌を最適な状態に保つように細胞活動を調整する役割である
「時計遺伝子(per-1)」へ影響を与え、
皮膚細胞が夜間のサイクルに入るのを妨げることが分かりました。
また、ブルーライト照射後の数時間にわたり時計遺伝子の発現の低下が継続することも解明されています。
すなわち、夜間に浴びたブルーライトは長時間にわたって皮膚細胞へ悪影響をもたらすことが明らかになりました。
現代社会において、パソコンやスマートフォンはなくてはならないもの。
だからこそ、肌をいたわるケアにも本気で向き合いたいものです。
ブルーライトの影響を正しく理解した上で先手を打つのが、賢い大人女性の選択です。